記号 【原稿用紙の書き方編】

 文章を書く際には様々な記号が登場します。基本的に使われるのは台詞を表す鉤括弧(「」)や文をわける句読点(、。)でしょう。
 その記号の使い方をここでは説明します。
 
鉤括弧
 鉤括弧には(「」)の他、(『』)という二重鉤括弧も存在します。小説などでは回想シーンや物の名前、店の名前などで使われる場合が多いようです。これらの鉤括弧を使う際に、注意しなければいけない点があります。
 閉じ鉤括弧(」』など)には「ここが文の切れ目です」と示す意味もありますので、句読点とつなげてしまうと区切りが二重になってしまいます。鉤括弧内の文末には句読点をつけないようにしましょう。以下が例文です。
 
 ○「句読点をつけてはいけない」
 ×「句読点をつけてはいけない。」
 
 また、鉤括弧を台詞として使う場合、たとえ段落がかわったとしても一マス空ける必要はありません。先ほどの文の場合はこうなります。
 
「句読点をつけてはいけない」○
 「句読点をつけてはいけない」×
 
 少し前の小説ですと、一マス空けるのが一般的でしたが、現在では空けないのが一般的になっています。
 最近の小説だと台詞は必ず新しい段落で始めている小説も多いですが、このように「文章中に台詞をいれてもかまいません」が、原則的には台詞は一つで一段落と思っていた方がいいでしょう。
 基本的に上記のルール以外には厳密な決まりはありません。しかし、ある程度鉤括弧の使い方のルールを自分なりに決めておくことをおすすめします。
 
句読点
 句読点(、。)の基本的な使い方は文章の区切りに使います。普通に文章を書く際にも使うものですので、そこまで意識する必要はありませんが稀に文節ごとに句読点をつけている人がいます。句読点で肝心なことは「意味が通じやすいように、文章を読みやすくするために打つ」ということです。
 
中黒とリーダ
 小説などで無言や静けさを表すのには三点リーダ(…)やナカセン(―)などもあります。稀に三点リーダの代わりに中黒(・)をつなげて表現している人がいますが、これは間違いです。実際に見てみるとこうなります。
 
中黒の場合: ・・・・・・。
三点リーダの場合:……。
 
 このような形になります。どちらが良いか見てもらえればわかると思いますが、中黒の場合はリーダに比べて四文字分も損をしています。
 中黒は主に併記する単語の区切りや名前の間などに使います。例えばですが「食品・雑貨売り場」や「バラク・オバマ」という具合です。
 
感嘆符と疑問符
 最も頻繁に使われているのは感嘆符、疑問符の二つだと思います。「!」と「?」です。この二つは文中に書かれた場合、その次に一文字分の空白を空けることが規則になっています。例えば! という具合です。
 しかし、空白を空けてはいけない場合があります。この記号の次に閉じ括弧(」』など)がつく場合です。感嘆符、疑問符の後に閉じ括弧が続く場合は空白を空けてはいけないという規則があるのです。「台詞の際に空白を空けてはいけない!」という具合になります。