物語の設定 【小説の書き方】

 小説というのは物語です。ですが、実体験をそのまま書くとエッセイやルポルタージュと呼ばれるものになります。小説の前提は「フィクションであること」です。
 つまり、自分で物語を書き上げていくわけです。アイデアを出し、自分の中で物語を構成していき、最終的に文章にすると小説が完成します。
 物語を構成するにあたって、必要な要素というものがあります。「舞台」と「登場人物」です。「登場人物」と書いてありますが犬や猫などの動物が主人公の小説や、靴やお金が主人公の小説もあります。ここでの「登場人物」とは、「舞台」に出演するもの全般のことであって人間ということではありません。
 この二つの要素を使って物語を構成していくわけですが、構成の仕方やアイデアの出し方は人によって違います。「こういうシーンを書きたい」、「この世界観の小説を書きたい」と言ったようにそれぞれ書きたい物が違うわけです。
 前者の場合ならそのシーンにつながるように舞台を移動させ、主人公がどうやってそのシーンの通りに動くかなどを考え、そういうシーンを演じるのなら主人公はこんな性格だろうと膨らませていったりできます。
 後者なら「この世界なら登場人物はこうなる」と考えて人物設定をしたり、その世界をどういう風に動かしていくかで物語を膨らましていきます。
 これらはあくまで例えです。この他にも色々な書き方があります。人それぞれアイデアが違うので、そこに行き着く過程や書き方、物語も変わっていくので自分なりに考えていくしかありません。しかし、どの小説でも「舞台」と「登場人物」の設定は重要です。どこまで設定をするかを考えていきましょう。
 例えば、推理小説なら「探偵役となる登場人物」「事件が起こる舞台」と「謎」が重要になり、面白くするならば綿密に「謎」を考えなければなりません。その「謎」に必要な舞台設定も必要となっていきます。今度はそこに主人公が訪れる理由や、その「謎」を解くための鍵となるもの、探偵役の登場人物がどうして「謎」を解けるような人物なのか人物設定も必要になっていきます。
 その他にも色々と設定しなければならない内容もありますが、必要でないものもあります。トリックで重要となる場合は除きますが、極端なことを言うとその舞台の床に敷き詰められたタイルの枚数や、登場人物の足の指のサイズなどは必要にはなりません。そこまで凝った設定をして文章を書くまでに至らないとなると本末転倒です。
 先ほど記述した通り「舞台」と「登場人物」の設定は必要です。しかし、一番大事なものは読者が読んでいく「物語」です。舞台と登場人物はあくまで物語の要素にすぎません。物語を構成するものの一部です。面白くする為には深い設定があった方がいいでしょうが、そこで凝りすぎてもだめです。
 書き始めた人にありがちなことの一つに「設定を詰め込みすぎて駄目になる」というものがあります。「ここまで考えたんだから見てほしい」という欲がでて主軸となるストーリーにいらない話や説明が増えていきます。
 最初のうちはどういう話を書きたいか、それにはどんな設定が必要かということを考えて書く事にしましょう。その方法で慣れてきたら自分なりの方法で書いていきましょう。