ストーリーの組み立て 【小説の書き方】

 アイデアが出て、設定が出来たら次はストーリーとプロットを組み立てていきます。ストーリーは「時系列」をまとめたもので、プロットは「因果関係」を中心にしたまとめたものです。
 慣れている人なら小説を書きながら組み立てていく人もいますが、最初のうちはあらかじめ大まかに組み立てていった方が書きやすいです。
 では、ストーリーとプロットの違いを説明していきましょう。前の章と同じように推理小説を題材としたフローチャートを作成しました。
 
 

  1. 主人公がいる探偵事務所に依頼人が来る
  2. 依頼を受け、その人と一緒に離島の洋館へ向かう
  3. 依頼を果たし、帰ろうとするが嵐で島から出られなくなる
  4. しかたなく一晩泊まる
  5. 深夜に依頼人が何者かに殺される
  6. 翌朝、死んでいる依頼人を主人公が発見する
  7. 主人公が犯人を捜し始める

 
 
 これが小説の骨組みとなる「ストーリーのフローチャート」です。1の事が起こったので2が起こるという風に時系列に事象を説明していきます。次のものは「プロットのフローチャート」です。
 
 

  1. 主人公がいる探偵事務所に依頼人が来る
  2. 依頼人は離島で何かしらの用事がある
  3. 離島で行われるゲームに参加するとその離島に建っている洋館の権利書がもらえる

 

  1. 主人公は依頼を受ける事にする
  2. 久しく仕事がなかったため、大金を手に入れるチャンスだったから

 
 
 これが「プロットのフローチャート」になります。簡単に例えるならストーリーは読者が「それからどうなったか」を聞いて答えた物で、次に起こることを読ませていきます。プロットは読者が「なぜそうなった?」かを聞いてくる物で、それがおこった原因、因果関係を説明するものです。これらを織り交ぜて文章を書く事で物語が完成します。
 前の章と同じ注意事項になりますがプロットもストーリーも綿密に組み立てる必要はありません。厳密に作り上げられたプロットは登場人物の自由を束縛し、面白みがないものになってしまいます。あまりに決められすぎていると書く事が決まっていて、書いていて楽しいと思えなくなります。
 実際に書く際もフローチャート通りに書く必要はありません。推理小説なら「最初に犯行シーンを見せた方が迫力がでる」という理由で文章の冒頭に殺人のシーンを書くこともあります。
 ストーリーとプロットは用意した「舞台」と「登場人物」がどのように動くかを大まかに決めるものです。それをどのように見せるかを前述の通りに時系列を入れ替えたりしながら読む人が楽しめるように書いていきましょう。